データセンターの舞台裏へ!さくらインターネット様 西新宿データセンター見学レポート

自己紹介・見学の背景

こんにちは!
中高生団体 SAKURA Tempesta メンバーの石川とウィリアムズです。

今回なんと私たちのスポンサーであるさくらインターネット様から、西新宿データセンターの見学にご招待いただきました!

「データセンター」って聞くだけでワクワクしませんか?

普段はあまり目にする機会のない場所なので、どんなところなのか興味津々です。
データセンターってどんなところなんだろう?と思ったので、私たちも事前にデータセンターについて少し調べました。
どんな仕組みで動いているのか、セキュリティはどうなっているのか、発電機や冷却システムはどんなものが使われているのか…。勉強すればするほど、その規模の大きさや絶対に止まってはいけないんだという意志を感じました。
「これが実際に見られるんだ!」と思うと、期待がどんどん膨らんでいきます。
準備をしっかり整えて、いざ見学へ出発!どんな発見が待っているのか、楽しみで仕方がありませんでした。
当日はさくらインターネットの江草 陽太さんが案内をしてくれました!

集合写真

データセンターの初めての印象

いよいよデータセンターに到着!

データセンターって、巨大な施設の中にあると思っていたのですが、今回のデータセンターは普通のビルの中にあってびっくり!

まず、建物に入り、セキュリティチェックを行った後、実際にサーバールームに入るまでには多くの扉とセキュリティー対策がなされており、データセンターのセキュリティの高さに驚かされました。

まず、最初に入った部屋には変電設備UPS(無停電電源装置)というものが設置されていました。UPSは停電などの電力トラブルが発生した際に、サーバーが止まらないように発電機が動き出すまでの数十秒の間、サーバーに電力を供給する重要な装置です。実際に目の前にある大きな機械を見て、その役割の重要性がリアルに感じられました。

なお、最初に身分証を提出する必要があったのですが、メンバーの石川がうっかり忘れてしまい、サーバールームには入ることができませんでした。見ることができなかったのは悔しいですがデータセンターのセキュリティがどれほどしっかりしているかを実感しました。

実際に見たものを順番に、感想、説明の興味を持ったこと

発電機について

次に案内されたのは、屋上に設置されている発電機のエリアです。
ここでは、非常時に備えた巨大な発電機が2台設置されていました。
下調べの段階でも発電機の存在は知っていたのですが、実際に見るととても大きく、その迫力に圧倒されました!
見学したデータセンターの電力自体は、1台の発電機でまかなえるそうなのですが、もし停電などのトラブルが起きたとしても、すぐにもう一方の発電機がバックアップとして稼働できるように2台体制になっています。
これが「冗長化」という仕組みで、データセンターの運用が絶対に止まらないように徹底されています。

免震構造について

次に見学したのは、地下にある免震構造のエリアです。

免震構造とは、地震の際に建物全体が直接揺れないよう、揺れを吸収して建物を守る仕組みで、耐震構造は建物そのものを強固にして、地震の揺れに耐える方法です。
免震構造は特にデータセンターのような精密機器を扱う施設で重要視され、地震の影響をできるだけ抑える役割を果たすようです!

地下へ向かう階段を降りていると、階段が地面と直接繋がっておらず、チェーンと球で支えられている部分を発見しました!
「どうしてこんな作りになっているんだろう?」
と気になって社員の方に尋ねると、これも免震構造の一部とのこと。
免震構造の場合、建物と地面は直接固定されていないそうです。この構造のおかげで地震が起きても揺れが伝わりにくくなるそうで、こんな細かい部分までしっかり考えられていることに驚きました。

そして地下に到着。
さらに地下に到着すると、巨大なゴムが地面と建物の間に挟まれているのを見ました。
このゴムが揺れを吸収してくれるんです。
地震の際、建物全体が揺れるのではなく、このゴムが衝撃を和らげることで、サーバーやその他の機器がダメージを受けないようにする仕組みです。
こんなに大きなゴムが実際に使われているのを目にするのは初めてで、その存在感に圧倒されました。

社員の方の説明では、都市型データセンターでは、利用者が持ち込むサーバーなどの精密機器を守るために、耐震構造ではなく免震構造が採用されているそうです。
建物が揺れないようにするためのこの特別な仕組みは、都市型データセンターならではの特徴だと知り、納得のいくものでした。

サーバールーム

次はいよいよ、データセンターの心臓部ともいえるサーバールームです!

サーバールームにはたくさんのサーバーが並んでいました。
サーバーもパソコンと同じように動かすと熱くなります。
そのため、サーバールームは冷房がしっかり効いていて、かなり涼しい環境でした。
特に「コールドアイル」と呼ばれる冷却システムが印象的で、サーバーラックの間に冷たい空気が通る専用のエリアが設けられていました。
この冷たい空気がサーバーを通過して、暖まった空気が別のエリアに排出されるという空気循環の仕組みが使われているんです。
これにより、サーバーが効率的に冷却され、常に安定して稼働することが可能になっているそうです。ただ部屋を冷やすのではなく、2つに分けて効率よくしているのがすごい工夫だなと思いました。
また、サーバーラックには2種類の電源コードが接続されていて、それぞれ別々の電源設備に繋がっていました。
これは、片方の電源が使えなくなっても、もう一方がサーバーを支えるように設計されているためです。
見学したデータセンターは高圧な電気を受電しているので、その変圧設備が全て2つ冗長化されていて、片方が壊れても大丈夫なように設計されているそうです。

このように、サーバールームにはただサーバーを並べているだけではなく、冷却や電源など、あらゆる面でサーバーの安定稼働を支える工夫が施されていることに感心しました
データセンターがどれほどの努力と技術によって維持されているのか、身をもって感じた瞬間でした。

全体を通して

今回のデータセンター見学は、事前に調べていた以上に多くの発見と驚きが詰まった経験となりました。
見学前は、データセンターにどんな設備があるのか、どのように運用されているのかはなんとなく理解していたつもりでしたが、実際にその場に足を踏み入れてみると、その規模と技術の凄さに圧倒されました。

特に印象的だったのは、データセンターがただ「サーバーを置いている場所」ではなく、24時間365日、絶対に止まらないシステムを支えるための徹底した準備と工夫が詰まっていることです。
発電機やUPSによる電力のバックアップシステム、サーバーの冷却システム、そして耐震ではなく免震構造による地震対策など、どれをとっても高度な技術と計画が感じられました。

僕たちも普段、インターネットはもちろんゲームなどをしますが、データセンターを管理してくださる方々の多くの努力によっていつでも快適に調べ物やゲームが出来ていると考えると、とてもありがたい気持ちになりました。

今回の見学を通して、技術の奥深さと、それを支える多くの工夫や努力に触れられたことが大きな収穫です。
私たちもこの経験を活かして、今後の活動に取り入れていきたいと感じました。さくらインターネット様、このような貴重な体験の機会をいただき、心から感謝いたします!

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